「ユーチューバー」が世に知られて、子供の将来の夢ランキングに入るまでに認知されてきた。
ただ、その勢いそのままにユーチューバー界隈では隆盛が顕著となり、
動画で引退報告する者、グループ解散する者、休止する者、人知れず退出していく者も。
自称ユーチューブ視聴歴約15年、ユーチューブが今どいう流れにあるのか考えてみた。
ユーチューバー、引退が多くなったのは理由は大きく二つとみている。
それは収入減と視聴コンテンツの限界
収入減
新規参入者の増加
政府の働き方改革によってさらに一般人の新規参入が増している。
副業としてユーチューブを始める人が増えれば当然ながら競合が増えるということ。
加えて令和に入って顕著になった芸能人のユーチューブチャンネルの開設。
カジサックを皮切りとして、雨上がり決死隊の宮迫など芸能人先人が成功したことで、続々と芸能事務所を退所した面々が参入してきた。
現在は芸能事務所所属しながら、ユーチューブチャンネルを開設する人が続出してきている。
この上と下からの参入で競争がさらに激化。ユーチューブ業界が一気にレッドオーシャンの道へ突入したように感じる。
コロナで追い打ち
コロナで経営不振によりスポンサーが広告を控えるこに、
結果ユーチューブでの全体的な広告収入が落ちる。こうなれば、どんなにチャンネル登録者数や視聴回数が多くても影響は避けられない。
ユーチューバーも広告収入だけでは難しい現状に陥る。
それに加えて、チャンネル登録者数が伸び悩んでいるユーチューバーが出てきている。
過去に一旦ユーチューバーとして名を馳せた人たちも今ランキングで見なくなったようにも感じる。
視聴コンテンツの限界
過激動画の規制
ユーチューブの規則改正により過激動画が禁止された。
これは著名なユーチューバーの垢banで多くの人が知れることとなった。
以前からあったものの管理側の強硬姿勢があらわになったことを契機としてこれまで動画再生数が多かったコンテンツを非公開、自粛の流れに。
以前に比べて、動画再生数を伸ばす手法が限られることになる。
ネタぎれ
単純に動画ネタがなくなった。
ユーチューブが広告コンテンツとして世に知れてから5年、6年が経過するところ。すでに、多くのコンテンツでやりつくした感がでてきている。
メントスコーラから始まり、カップルチャンネル、モフモフ系動物動画、炎上系、ボッタくりといまだ視聴回数が伸びているものの新規コンテンツとしては後追いになる。
今後動画自体をコンテンツとして考えた場合、ネタが尽き欠けてきているのが現状とみえる。
自ら商品を販売
自らグッズ化、ブランド化を推し進めているユーチューバーが出始める。
商品売り上げがあれば、広告収入を補っていくことができる。
最近ではそいうユーチューバーも増えてきている印象がある。
やはり、生き残ったユーチューバーはビジネスとして捉えているのかと感じる。
ただの視聴者だった人が、登録者となり、ファンとなってプレゼントをするような人達も現れる。
そして、今では顧客としてお金を支払うようになった。
ユーチューバーが名実ともに社会的にも経済的にも力を示す結果になった。
個人的な残念なことと言えば、「これではテレビと変わらないな」と感じる今日この頃。
リアリティを追い求めたあの頃のユーチューブ、そんな新しいプラットフォームを渇望してしまう。
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