日本の貧困、どうしてカナダの大学で?

日本の貧困 雑記

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ツイッターを眺めているときになるツイートを発見した。

日本の貧困について、カナダの大学で取り上げられる。

以下全文

カナダの大学の経済で取り上げられたそうだ。

日本の貧困者は薬物もやらず、犯罪者の家族でもなく移民でもない。

教育水準が低いわけでもなく、怠惰でもなく勤勉で労働時間も長く、スキルが低いわけでもない。

世界的にも例の無い、完全な「政策のミス」による貧困だと。

 

就職氷河期世代

この貧困者とは誰のこと?

教育水準が低いわけでもなく、(まあ大卒のことかな?)

怠惰でもなく勤勉で労働時間も長く、(これはまさに昭和の日本人を表している)

スキルが低いわけでもない。(一応、社会人経験者で仕事を一通りできると)

これから考えると、
20代の若者というイメージよりは少し上の世代、50代はバブル世代は就職天国で即除外。

その間の世代でとくにバブル後の不景気に新卒だった年齢層、
俗にいう就職氷河期世代のことかなと。

 

外国で日本の貧困について、取り上げらえてることもびっくりな話だけど、
完全な「政策のミス」による貧困っていう一文がとても印象的すぎる。

何気に忘れ去られている就職氷河期世代を思い起こさせるSNSからの投稿。

日本のマスコミやニュースの報道として政策のミスが明言されることが多くないので、
今だに世間の一般常識レベルでは就職氷河期の貧困に対する認識のズレがあるように感じる。

自己責任論

自己責任論」という言葉が象徴する認識のズレ。

就職できずに貧困になったことを時代や政府のせいにして、責任転嫁しているという考え方。

当時は不景気の日本において、テレビや新聞に多くで用いられた言葉で、今でもこの考えに固執している人がいるのも事実。

「なんでカナダの大学では認識できることが日本では一般常識としての認識がないのか。」

昔にくらべると本を読まなくなった。

テレビ、雑誌の情報を鵜呑みにする癖がついてる。

日本人の教養レベルが落ちている?

要因は様々だけど、多くの人が物事の認識が不十分のままで日常を送っていると感じる。

そして、それに気づいていない事が最も大きな要因。

貧困の原因

もちろん日本の貧困を生んだ事実をきちんと認識している人もいる。

日本の貧困を生んだ事実を認識している人とそうでない人の差が何かと考えてたけどやはり一番は、その貧困を体験したかしてないか。これが大きいかな。

 

自分も自己責任論で苦しんだ経験者で、当時はその事になかなか気づけなくて長いこと苦悩した。

当時は周囲にいる誰も事実を教えてはくれないし、現状の日本の姿を知る由などできなかった。
そして、自分の置かれた状況を知ることも出来ずにいた

 

テレビや新聞では勝ち組負け組おやじ狩り引きこもり自己責任だという始末。
今思えば、自分がテレビをみなくなった時期がこの頃だった。

自分は大学卒業後、何とか派遣会社の仕事に就けたけど、同級生の半分は就職できず、
または就職をあきらめて就活すらしていない人もいた。多くの人が就職浪人となっていった。

もしかすると、いまだに政策のミスがあった事実に気づかずに自己責任で苦しんでいる人がいるかもしれない。

令和はまれにみる好景気!?

今の日本は若者にとってあの頃に比べれば、とても良い時代がきていると断言できる。

貧困学生に国から援助があるし、就職浪人しないように政府自ら働きかかけるし、
就職率も9割近くもある。

ひと昔前なら若いうちから国から支援してもらおうなんて考えを言ったら、大抵

「何甘っちょろいこと言ってんだ、そんなこと考える前に働け。」
みたいなこと言われてるのが当然だった。

コロナで大変な時期もあったけど
兎にも角にも若い人にとっては今は良い時代だと思う。

若い人の自殺率がいまだ高いままなのはどうしてなのか。

良い時代が来ているはずなのに、

日本における10~39歳の死因順位の1位は自殺となっており、
国際的にも、15~34歳の死因順位の1位が自殺となっているのはG7の中でも日本のみである。

(厚生労働省まとめ:若年層の自殺をめぐる状況 – mhlw.go.jp

 

現在20代の社会人である彼らは上の世代がどういう目にあっているかを客観的に見えている世代であり、「同じ轍を踏むのは御免だ」と己の進退を常に模索して生きているのだろうと感じる。

そうなってくると、はたしていつまで会社にいられるのか、いつどうなるかわからない会社にいて良いのか、という漠然とした不安が無意識であるか意識しているかに関わらず感じてはいるだろうと思う。

 

こういう状況であれば、若いうちから

「早く脱サラしたい。」

副業で稼ぎたい。」

オンラインサロンに登録してみよう。」

と考える人が増えてくるのも頷ける。

不安を相談する人、アドバイスをくれる身近な先輩が少ない

不安を相談する人、アドバイスをくれる身近な先輩が少ないことも災いしていると思う。

親世代以上50代、60代は比較的多くいるかもしれないが、
一番身近な30代、特に就職氷河期の40代は少ない傾向にあると思う

30代、40代は社員数も少ない世代であるため、一人当たりの仕事量も多い傾向なるだろうし、
後輩の相談やアドバイスに割ける時間は多くはないと思う。

 

50代、60代の社員は年功序列定年退職あり、退職金ありの逃げ切り世代
若い頃の労働条件は現在の若者とは全く異なるし
社会のありようや、働き方まで変化する今とでは生きてきた時代が違いすぎるので、

現代の若い人たちの置かれた状況を共感してもらえるはずもなく、
そんな人たちに期待などもてないだろう

 

誰を頼っていいいのかわからないし、何を指針にしていいのかもわからない。
とにかく漠然とした不安に押しつぶされそうになってるのだろうと感じる。

 

就職氷河期による貧困が少子化に繋がる

さらに不思議、不気味を増しましなのが、

就職氷河期による貧困少子化という現象にも繋がっていると思うけど、
なぜだかこの点は世間一般では耳にしない。

教育水準が低いわけでもなく、怠惰でもなく勤勉で労働時間も長く、スキルが低いわけでもない。

その世代の若者が結婚をせず、子供を作らなかった。家庭をもてなかったことが原因であるとは日本では考えられていない。

なんとなく少子化だとしか考えていない。

 

日本の貧困という問題から世代をこえて多様な問題へと波及していることは間違いない。

そして、
その波及は就職氷河期世代から始まったことであり、
そもそもの始まりは「政策のミス」であったという事実。

 

そして今になって思うことは

日本の貧困が政策のミスという事実であったとしても、
当時それを知らずそして知ろうともしなかったという自分がいたことも事実。

苦境にあって反省を知る」という学びを得たと感じる、今日この頃。

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